いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「オオカミさんとハッピーエンドのあとのおはなし」沖田雅(電撃文庫)

オオカミさんとハッピーエンドのあとのおはなし (電撃文庫)
オオカミさんとハッピーエンドのあとのおはなし (電撃文庫)

おおかみさんたちが帰ってきた! 亮士くん、りんごさんをはじめとして愉快な仲間たちが勢揃い! 何せ、あんな人たちまでちゃっかり出演しているくらいですから、ドタバタにならないわけがない……ゴ、ゴホン。とにかく素敵な仲間たちでおくる、みんなのその後の物語!
御伽銀行が絡んだバレンタインなドタバタだったり、衝撃の変化を遂げた亮士“さん”&おおかみさんのその後、さらにあの人のアレやコレ、本当にいったいどうなることやらな完結巻! 御伽銀行メンバー以外にも、猫さんや桃ちゃん先輩たちも活躍しちゃう……らしい!? そんなこんなで本当に完結しますからっ!

オオカミさんシリーズ6年越しの新作。最終巻で予告されていた後日談短編集がついに登場。
初めに発売予告が出てから1年2ヶ月(15年2月の予定でした)。沖田雅ファンなら1年2年待たされるのは慣れっこさ。ハハッ




にやけっぱなしで頬の筋肉が痛い!
全ての面倒事は片付いた後日談、思う存分にイチャイチャしてくれるだろうとは思っていたが、これは想像以上。どこを切り取っても幸せオーラが溢れてきそうな幸せ成分だけを詰め込んだような一冊だった。
まずはメインのカップル。
所構わずデレまくり、二人っきりになるとさらにデレて別人のようになるオオカミさんは最早「誰だこいつ?」状態。どのシーンも口から砂糖が吐けそうなくらい甘かったが、個人的最強は膝枕のしあいっこ。なんだこの破壊力、そりゃりんごさんだって奇声を上げて気絶しますわ。
対する亮士もくっさい台詞を吐きまくっていて負けず劣らず別人のよう。でもどんな甘い台詞より、オオカミさんが居るかぎり亮士さんモードを保てる、涼子>>>他人の目な事実に驚愕。どれだけ恋人しか見えていないだよ。もげろ!
と、この二人だけでもご馳走様ムードなのに、幸せオーラを振りまいているのは二人だけじゃない。
本編でくっ付いたカップルもこの後日談中に出来たカップルもラブラブイチャイチャ。もう好きにやってください。……それはいいけどレズカップル多くね?
本編で一番好きだった花咲−地蔵ペアはすでに落ち着いちゃってる感じだった。まあ花咲くんですし。今回一番良かったのはうさたぬペア。デレ宇佐美さんはツンデレマスターに負けず劣らずの可愛さ。
はー、堪能した。その後を覗ける楽しさと、幸せな二人をいっぱい読める嬉しさ、おまけに雪女さんによるアフターフォローもばっちりで最高の後日談でした。