人生で一番濃密だった夏休みが終わり、2学期。俺と日南は少しだけ関係性を変えながら、それでも一緒に人生攻略を続けている。さて、2学期はじめのイベント、球技大会。日南から出された新たな課題は「やる気のない紺野エリカにやる気を出させること」。紺野エリカといえば、あの旧校長室で啖呵をきって以来、まともに言葉も交わしていない。だってこわいし。俺はクラス内の観察を通して、紺野エリカに通用する「武器」を探すが――？
ボス戦再び!? 大ブレイク中の人生攻略ラブコメ、待望の第4弾!
菊池さんが女神だった。
菊池さんの隣が、気張ってリア充グループに交じる友崎くんが唯一の安息地になってる件。未だにあのグループに交じるには無理してる感バリバリだったし、もうゆったりムードの菊池さんと幸せルートでいいじゃん（いいじゃん）
さて、この４巻は夏休み明けの球技大会＋その後に勃発する問題（次回への繋ぎ）編。すぐ日南攻略ルートに入るわけではないんだね。やっぱり菊池さんルートで
紺野エリカというクラス内女王に対する対処が課題だった今回、友崎くんの頑張りは認めたいところではあるけれど、事態の推移が不自然じゃない？
女王さまがこの程度のことでスタンスを変えるか？ それに「クラス全員で」なんて言ってるけど、球技大会をやりたくないやつはどんなことしてもやる気は起きないと思うぞ。運動が苦手な人にとっては球技大会・体育祭はどこまで行っても地獄だし、斜に構えることが格好いいと思っている人のスタンスを変えるのは不可能に近いと思う。まあ、こんなマジレスしたら物語にならないと言ってしまえばそれまでなんだけど。
それよりも納得いかないのがその後の話。
完全に紺野本人が孤立する流れだったのに、なんでたまちゃんが標的になってるの？ ここは完全に意味不明。
結局のところ、人望がある描写はないし取り巻きの描写はないしで、紺野エリカの女王たる所以が一切語られていないから全体的に納得のいかないことばかりになってるんだろな。作中だけではただのクズだもの。
恐らく友崎の変化、日南との関係の変化を表現したかったんだろう。でもその所為で日南師匠の説得力ある解説と友崎のゲーマー的解法が面白いシリーズだったのに、そのどちらもが死んでしまった気がする。日南の動きもこれまでのイメージからすると不自然でもやもやするし、頑張る泉ちゃんと女神・菊池さんだけがオアシスだった。
そもそも日南攻略ルートに行かないにしても、何でこんなにがっつりクラス内カーストの話になってるんだろう。リア充グループと交流するのは手段であって目的ではなかったはずでは？ 微妙にコレジャナイ感。
