いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「居酒屋ぼったくり 8」秋川滝美(アルファポリス)

居酒屋ぼったくり〈8〉
居酒屋ぼったくり〈8〉

東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。
名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある――
旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第8巻!

これで要さん問題は一区切りかな? 本当に大変なのはここからなんだろうけど、それは当人たちの問題だから。……ですよね? 『居酒屋ぼったくり』の物語で、店外の二人の話が物語の中心になってしまうのはちょっと違うとずっと思っているので。
と、一番の関心事ではない自分としても、要さんのプロポーズはないわ。流石に苦笑いですわ。ただ、呆れる感覚は分かるけど、女性陣が揃ってあそこまで怒る感覚は分からないかな。これは男女の感覚の違い?
まあ、それはともかく初めの一話と後半二話がほっこりしつつも考えさせられる“通常営業”に戻っていてホッと一安心。特にマサさんと孫の話がお気に入り。いやホント、子供の相手ってなんであんなの体力持ってかれるのかね。とか、そうそう思いの外考えがしっかりしてるんだよね、特に女の子は。とか、共感する項目が多かった。
これで、あとは料理の描写が前のような濃さに戻ってくれれば申し分ないんだが。出された豚の角煮の一工夫や肉豆腐の味付けなんが読みたいんだけど、これといった味の感想もなくサラッと流されてしまうのが残念でならない。今回食べたいと思ったの千切り葱の豚肉巻だけだもの。あと、興味を惹かれたのはカボチャの煮物の話くらい。自分で作ると大抵柔かすぎになり稀に奇跡の出来になるのを不思議に思っていたが、あれはカボチャの良し悪しだったのか。
2018年春ドラマ化決定!だそうなので、次はそのころかな? ドラマは美音さんの配役が気になる。