いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「勤労魔導士が、かわいい嫁と暮らしたら? 「はい、しあわせです!」」 空埜一樹(HJ文庫)

勤労魔導士が、かわいい嫁と暮らしたら?「はい、しあわせです! 」 (HJ文庫)
勤労魔導士が、かわいい嫁と暮らしたら?「はい、しあわせです! 」 (HJ文庫)

仕事が好き過ぎて恋愛とは無縁の生活を送ってきた勤労魔導士の青年ジェイク。そんな彼のお嫁さんになりたいと訪ねてきたのは、八歳も年下の小柄で華奢な美少女リルカだった!!
明るく朗らかな性格と完璧すぎる家事能力。その上、ジェイクのことを心から想う健気さも持ち合わせた超ハイスペック嫁であるリルカとの暮らしによって、仕事一筋だったジェイクの日常は、より楽しく、より優しく、より温かなものへと変わっていく――。
一緒にいるだけで幸せな二人の、ほんわか新婚ファンタジー!

実年齢13歳、見た目と言動はさらに下。……いくらなんでも嫁が幼すぎたのでは?
一生懸命新妻しようとする小さい子を見て、微笑ましい気持ちで可愛いとは感じても、甘さは全然感じなかった。自分がおっさんだからか?世界観の問題か?とも思ったが、21歳で男盛りな主人公が同衾してもそういう気分にならないんだから、恐らく正しい反応だろう。まあ、お色気系にはしたくなかったから、この年齢設定なんだろう、たぶん。おかげでママゴト感が出てしまったけれど。
一方で、主人公の変化や成長の物語としては悪くない。
仕事一辺倒で自分を顧みなかった青年が突然できた幼妻との生活で、生活が改善されて日々の調子が良くなったり、仕事にメリハリが出たり、仕事に対する初心を思い出したりと、生活面でも精神面でも人間らしさを取り戻していく様子が良かった。
そんな訳で家族ものとしてはなかなか。でも、いちゃラブを期待すると肩透かしを食う。あ、でもロリコンには刺さるのかも?