カンピオーネ! XXI 最後の戦い (ダッシュエックス文庫)
カンピオーネ7人によるバトルロイヤルは辛くも護堂の勝利で幕を閉じた。だが息つく間もなく、別時空から帰還したハヌマーン&ラクシュマナが立ちふさがり、エリカたちを追い詰めてしまう!
一方、アストラル界にて女神パンドラから神殺し生誕の秘密にまつわる真実を知った護堂は、ラーマとの決戦を前に、パンドラとある“取引”をするのだった。
ついに決戦をむかえる護堂と最後の王ラーマ。熾烈を極める戦いの中、護堂は予想もできない行動に出るが……!?
神と神殺しをめぐる世界の真相がすべて明らかになる時、最後のカンピオーネ・護堂は“運命”のその先をつかめるのか……!? 超人気ファンタジー、ついに決着!
シリーズ最終巻。
長期シリーズのフィナーレだからいい感じに締めたいのに、良いところがまるで見当たらん(^^;
ヤマなしオチなしで何の盛り上がりもなく終わっていった。いやまあ、ラーマとの最終決戦に臨む前まではそれなりに盛り上がってはいたか。でも、それが肩透かしで終わったらその盛り上がりも無意味だ。
その対ラーマ戦は、戦いの最中に黒幕は他にいると説得してラーマと共闘状態になり、盛り上がらないまま中途で終了。
共闘に入った後は、その黒幕に呼ばれた過去に戦ってきた宿敵たちの登場。少年誌の王道展開でこれは盛り上がる!かと思いきや、その動きが中途半端。ちょっとだけ戦ってこういう戦い方は本望じゃないと言って去っていく神々に困惑。じゃあなんで初め戦うんだよ!
そして最後のウルスラグナが退場したら残り2ページ。相手の姿形が全く見えないまま護堂とラーマが叫んでただけで戦いが終わる。結局、護堂とラーマはいったい何と戦っていたんだ???
……本当になんだったんだ、この一連の戦い……
一応エピローグは護堂の破天荒さが出ていて悪くはなかったが、大いに盛り下がった後だとね。イチャイチャ3P×2が見所と言えば見所だが、これも股間が盛り上がる前に終わってしまう(当たり前だw)
立ち消えにならずに完結したことくらいしか良いと思えたところがない。いや、こんな最終巻なら立ち消えになってた方がマシだったかもしれない。
ネタ切れしたのか飽きたのかは知らないが、作者のこの作品にかける情熱はもうなくなってしまったんだと感じさせる、悲しさと虚しさを感じる最終巻だった。