いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「百錬の覇王と聖約の戦乙女15」鷹山誠一(HJ文庫)

百錬の覇王と聖約の戦乙女 15 (HJ文庫)
百錬の覇王と聖約の戦乙女 15 (HJ文庫)

ハールバルズは倒れた――リーファの命を引き換えに。しかし迫るユグドラシル崩壊の刻を前に立ち止まるわけにはいかない勇斗は、休む間もなく世界制覇のための次なる布石を打つ。それは全宗主に、神帝への恭順を求める布告を行うことだった。そして当然のごとく布告に従わず、北進を始める《炎》の織田信長。ここに、召喚された二人の宗主の戦いの火蓋がきられる。はたして勇斗のチートは、乱世の英雄に通用するのか!?
大人気異世界ファンンタジー戦記、風雲急を告げる第15巻!


ついにイングリットさんに春が来たー!のに、自分で放り投げたー!!
この表紙でかなり期待したのに、なにやってるんだ、まったくもう。あとはハーレムエンドのその他大勢の一人としてしかチャンスがないじゃない。でもまあ、こういうキャラだから好きなんですけどね。
それはさておき、
この巻では美月の出産や帆船の完成と、シリーズにとって大きなイベントが二つもあった。でもメインは何と言っても対信長初戦。前の二つを霞ませてしまうインパクト。
これまでも十二分にラスボス感を漂わせていた信長様だったが、その貫録と期待に違わぬ強キャラっぷり。
勇斗の策謀の常に一歩先を行く戦いぶりにこのシリーズでは珍しく焦燥感が漂う。一矢報いたと思った次のシーンでは窮地に陥っている緊張感。ラスボスはやっぱりこうでないと。
出鼻をくじかれ、大きな戦力を一つ失ってしまったが(冒頭のアレはやっぱりフラグか……)、ここからどう巻き返すのか、勇斗の反撃に期待。


本編だけで後三冊あるのね。決着の後に大脱出作戦があるからそんなもんか。それより外伝の方が気になる。イングリットのワンチャンはここにあるか?