いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ12」鈴木大輔(MF文庫J)

リリアナ祭初日の生徒会メンバーたちによる企画や、『新藤光一郎』サイン会の惨憺たる有様については、この際おいておくとして! 実行委員会によるクーデターを阻止する為に、『ジュエル・オブ・リリアナ』獲得を目指す僕は、ある策略を展開する。それは、銀兵衛と那須原さんの告白や秋子との関係など、溜めてきたツケを一気に清算して停滞を打破するための計画だ。これが終わったあと、秋子や生徒会の面々とは、今まで通りにいかないのかもしれない。でも、僕が勝ち取った平穏な生活を守り抜くためには、もうなりふり構っていられないんだ。遂に佳境を迎えるブラコン妹ラブコメ第12弾!


4年10ヵ月ぶりの新刊にして最終巻。
最後だからと買ってみたのはいいものの、メインキャラ以外はほぼ覚えてないし(十乗寺って誰だ)、前の巻は手元にないから直前がどんな終わり方だったかも覚えてないしで、浦島太郎状態でのスタート。
そのうち思い出してくるだろうと思ってていたのだが、、、秋人ってこんなキャラだったっけ?
姫小路秋人というキc……常識が大幅におかしい主人公が大鉈を振り回し、問題もしがらみもばっさばっさと切り倒していく痛快アクションが繰り広げられていた(アクションではない)。
それまで引き延ばしてきたものを一気に終わらせるには、これしかないのだろうけど、青年の主張という名のぶっちゃけタイムには流石に違和感が。あの時のオーディエンスは「お、おう」(何言ってんだこいつ)以外のの反応はあるのだろうか?
まあいいか、その後のイチャイチャタイムがよかったから。攻めに転じた秋人にたじたじで奇声を上げる人形と化していた秋子が大変可愛らしい。やっとメインヒロインが報われた。オチ付きだったけどw
他のヒロインとのイチャイチャタイムのちゃんと用意されていて、概ね満足な終わり方。
但し、銀ちゃんとだけしなかったことには断固抗議する!