いつも月夜に本と酒

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炎虐の皇女―タザリア王国物語〈3〉 (電撃文庫)

「タザリア王国物語3 炎虐の皇女」スズキヒサシ電撃文庫
炎虐の皇女 (電撃文庫 す 6-7 タザリア王国物語 3)

ついにタザリア王へと昇りつめたジグリット。だが、行く道は平坦ではなかった。脆弱な少年と見くびった有力貴族達は結集し叛旗を翻す。国力の中枢を担う彼らに対し、圧倒的に不利なジグリット。深い洞察とわずかな光明に賭け、決戦に臨むが!?
一方、タザリアにとって最も危険な男、ゲルシュタイン皇帝アリッキーノは虎視眈々と隣国の情勢を見つめていた。彼は思わぬ布石をうつ。リネアとの婚姻を求めてきたのだ。ジグリットは難色を示すが、意外なことにリネアは……。この先、タザリアはかつてない激動を迎えることになる!!


うわっ! また凄いのが出てきたな。
ゲルシュタイン皇帝アリッキーノとその妹ノアのキャラが濃すぎ。アリッキーノの残虐性もさることながら妹のノアの壊れっぷりが凄まじい。これにヤンデレ妹リネアが加わってゲルシュタイン帝国はまさに阿鼻叫喚の地獄絵図状態に(||゚Д゚)ヒィィィ!
というわけで後半はこの人たちの活躍?でインパクトは確かに凄いけど、読んでいて面白かったのは前半。タザリア王となったジグリットの政策→上流貴族との対立→内乱を治めるまでのそのプロセスが素晴らしく、決着した時の爽快感は格別。それに完全にツンからデレに移行したファン・ダルダが可愛すぎる・・・男だけどw 
もの凄いところで切られているので、続きが気になるというよりかスッキリしなくて気持ち悪い。早く続きをー