真に遺憾ながらプロフィールの一部を修正せざるをえない日になりますたw
最近どう頑張っても62kgまで増えないから体重も変えといたほうがいいかしら(-∀-;)
儚い羊たちの祝宴
ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃(フィニッシング・ストローク)」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的に拘った連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ!
ラスト一行の衝撃に全てをかけた全五編の連作短編集。一応、大学の読書サークル「バベルの会」で繋がってはいるがそれぞれ個別の短編として成り立っている。
これぞ黒米澤という一冊。
ミステリというよりブラックユーモアの塊のような短編集。
初めはミステリだろうと思って読んでいたので一編目の「身内に不幸がありまして」の最後の一言は強烈だった。それでも、しっかり読んでいればラストの一文が想像できる作りになっているのはさすがミステリ作家。
五編の中で一番好きなのは「山荘秘聞」。ブッラク抑え目なのと主役の完璧メイド屋島さんのキャラクターが良い。
ただ全体的にはミステリを期待して読んだので、面白いことは面白かったけどちょっと物足りなかったかな。