いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)

“文学少女”見習いの、初戀。」野村美月ファミ通文庫
“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫 の 2-8-1)

聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。彼に惹かれ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの"文学少女"が宿っていた。まるで相手にされず、落ち込む菜乃。けれど、彼女がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」――文学初心者の少女が物語に隠された真実を探す、もうひとつの"文学少女"の物語!!

遠子が卒業し心葉が三年になった番外編。


番外編はちょっとアホの子が入ってる元気な女の子 日坂菜乃が主人公。
菜乃の遠子とは違うまじりっけなしの明るさや元気にあてられて「さすが番外編。雰囲気違うなぁ」と思っていたら・・・
“文学少女”が居なくても“文学少女”だった。
その先に待っていたのはどろっどろの愛憎劇。何せ『曾根崎心中』だもの。
人間のいい意味での純粋さと悪い意味での純粋さの描き方は見事というほかなく、次第に見えてくる真相に少しずつ少しずつ胸を締め付けられていく感じがなんともいえない。
解決シーンでは、事件の当事者である彼や彼女の考え方は遣る瀬無さだけが残り共感できなかったが、菜乃の言葉は心に響いた。甘ちゃんな部分ばかり見せてきた菜乃としては意外な一本しっかりとした芯のある、かつ彼女らしい前向きな言葉。暴いたのは心葉だったけど、解決したのは菜乃だった。やっぱり心葉では遠子先輩にはなれないか。
番外編といいながら「もうちょっとだけ続くんじゃ」らしい。これは番外編というより新シリーズと言ったほうがいいような(人気シリーズって大変だな(ボソ
菜乃の友達の瞳がすっごい気になるんだけど、この子も愛憎劇を演じちゃったりするんだろうか?


で、


心葉はいったい何人の女の子を泣かせれば気が済むんだ?
やはり許せん。一発ぶん殴ってくる。


じゃっ|ω・´)ノ|Ю |

お返事

◆ネコネさん
コメントありがとうございます。時々覗いてくれているということなのでお返事はこっちで。
>感想で感動
照れますw(‘ ▽‘)ゞ
でも正直こういうコメントが一番嬉しいです。人の感想を読んで自分と同じ事を感じているのを見つけるとなんだか嬉しくなりますよね。
バカテス最高!