妹夫婦の家の近所に焼肉屋があるため帰りに焼肉が正月の恒例になりそう。
ほとんど外食できない環境だから嬉しい^^
ま、運転手だからビールは飲めないんだけどね(-∀-;)
「15×24 link five ロジカルなソウル/ソウルフルなロジック」新城カズマ(スーパーダッシュ文庫)
15×24link five―ロジカルなソウル/ソウルフルなロジック (集英社スーパーダッシュ文庫)
突然──スタジオから飛び出して、アタシは〈捜索隊〉に復帰したくなった。なにもかも放り出して、ビキニのままで、今日初めて知り合った大切な仲間たちのために、東京中を走り回りたくなった。
(おちつけ、おちつけ、オサリバン・愛!)
これは仕事なんだ。アタシの選んだ仕事なんだ。
ここがアタシの戦線なんだ。だからアタシは歌うんだ。
──今のアタシは、こんなことしかできないけど。ビキニ姿の道化師で、見事に鼻フックやりとげて、お屠蘇気分のお茶の間の皆さんにクスリと笑ってもらうのが精いっぱいだけど。
でも、仲間たちが、がんばってるから。
どこかできっと、がんばってるから。
だからアタシも全力で歌う。
遠い遠い異国(とつくに)の、アタシの遥かなる故郷、遥かなる一族の歌を。
(パート11「Into the Midnight」169ページより)
急に話が落ち着いた。嵐の前の静けさか?
ハイライトは六本木のジャズバー。
この作品、メインの少年少女はどうしても好きになれないけど、大人達は良いんだよなぁ。
マスターの良識と温か味のある言葉が胸に響いた。
あとは悪い意味で印象的なのが女の子達の電話。陶子にしても聖美にしてもなんで急にいい子になってしまうかな?
まあ、とりあえずこれで15人のうち何人かは個人の問題はある程度スッキリして前を向けたかな。
恒例の“衝撃のラスト”も健在で目標:徳永+〈17〉に向けて突っ走る準備は整ったか。
「15×24 link six この世でたった三つの、ほんとうのこと」新城カズマ(スーパーダッシュ文庫)
15×24 link six この世でたった三つの、ほんとうのこと (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-6)
その時だ。
オレ、ふいに解ったんだ。
イチナナが誰なのか。心中の決行時刻が、どうして途中で半日も延期されたのか。
(パート13 「この世でたった三つの、ほんとうのこと instrumental version 165ページより」)
・・・・・・。
6巻かけて「人生なんて納得のいかないことばかりさ」ということを教えてくれました。
はぁ。
納得できない真実の数々と、いくつもの謎を残したままの終わり方でスッキリ出来る要素が無い。
初めこそカッコいいシノブさんで一瞬だけ盛り上がったものの、後は下降の一途。
〈17〉の動機に、らしさのないファブリ氏に、〈17〉の正体に、普通のいい子になってしまっている少年少女たちに次第にテンションが落ちていく。そしてオカルトチックな何かが出てきてしまった時には完全に幻滅した。
刺々しかったものが急に丸くなって、さらに最後で軽くなってしまった感じ。
また、3巻から抱えている枯野の死の扱いの軽さの違和感も最後まで拭えなかった。おかげで『死についての物語』としての説得力もイマイチ。まさか「他人の死はあくまで他人事」を謳いたかったわけではないとは思うけど。
最初から読み返せば納得できるところも出てくるんだろうけど、読み返そうと言う気が起こるほど面白いとは感じられなかったから、たぶんしない。