いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「本日の騎士ミロク5」田口仙年堂(富士見ファンタジア文庫)

本日の騎士ミロク5 (富士見ファンタジア文庫)
本日の騎士ミロク5 (富士見ファンタジア文庫)

「じゃ、行ってくるね」
なんでもないことのように言い、ミーヤー姫は戻っていった。
一度はなんとか脱出できそうだった王宮――動く死者の群れと、邪悪なベトの魔術師が待つ地獄の中へ。
「ミーヤー、俺も行く!」
走り寄ろうとした俺、ミロクの腕をディアートがつかむ。わかってる。人質の命を救うためのギリギリの決断だって。ミーヤーの背中は凛としていた。でも、俺は聞いたんだ。祈るような声を。
「……必ず助けに来てよ」
ゾンビVS赤目隊、反撃ターン開始。ベト編クライマックス!


フェリサの活躍(一瞬だけどw)&ピン口絵きた!のは良かったんだけど


前巻のラスト、絶体絶命の状態からどう巻き返すのかが注目で、熱い展開を期待した5巻だったが、これはちょっとなぁ・・・
この敵さんの計画性の無さと間抜けさ加減はどうなの? 確かに頭の良さそうな喋り方ではなかったけど、それにしてもこれはない。それにミーヤー姫の行動も王族としてどうなの? 感情的になっているような様子でも無いのに、行動に考えがなさすぎ。部分部分では熱いシーンもあったが、結局中盤までに感じた大きな違和感と小さな拍子抜けが最後まで拭いきれずあまり楽しめなかった。
3巻の殺る気の感じられない暗殺計画の時にも感じたが、この作品は何かがズレている気がしてしょうがない。こんな違和感、田口先生の他の作品では全く感じないんだけどなぁ。