いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「乙女ゲーの攻略対象になりました…。2」秋目人(電撃文庫)

乙女ゲーの攻略対象になりました・・・。2 (電撃文庫)
乙女ゲーの攻略対象になりました・・・。2 (電撃文庫)

乙女ゲームの世界に放り込まれ、なぜか攻略対象になってしまった、フツメンの俺。どうせ美少女たちはイケメン狙いだろうと安心していたのだが、どうしてか、死亡エンディングてんこ盛りの「俺ルート」に突入してしまったようで……。おぉい!
もう女どもには関わるものかっ!と決意し、ひたすら避けようとするものの、どうしても美少女たちのほうから寄ってきて、死亡フラグが立ちまくる!!
もう俺は死ぬしかないのか……。
斬新な(?)デスゲーム・ラブコメ、いよいよ佳境の第二巻!


俺ルート=死亡エンディングに突入?ということで一気にドタバタ感が増した2巻。
女の子には嫌われたい、でもいい人なので非常になりきれない主人公の苦悩と、ルート回避の努力が空回りしていく様子が変わらず面白い。本当なら沈んでいくような展開なのに一人称の自分ツッコミが軽快で笑えるのがいい。しかし、状況整理は理路整然と出来ているのに何故結論が斜め上に飛ぶんだ君はw
ストーリーは、騎士試験という乙女ゲーらしい非日常なイベントがメイン。なのに派手さなしラブ極薄なのはもう流石と言うべきか。
でも、最後はカッコいいとこ見せてくれてはいるのか。これはまさかのラブコメ主人公失格の烙印を返上?……うん、ないな。
いくつか死亡条件や設定が追加された中で気になったのは、ゲームの流れから外れ過ぎると意識を失うという仕様。これが発動したら死亡エンド回避不可なのでは? でも宮河だけは異変に気付いているという状態を考えると、宮河に如何にして現状を伝えるかがトゥルーエンドへの鍵なのかも。
どうやって死亡エンドを回避するのか、どんなエンディングを迎えるか気になるので最後まで読みたいが、如何せん地味なので売り上げはどうなんだろう。でも電撃のことだから2巻が出たなら3巻は出る……はず。