いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ミス・ファーブルの蟲ノ荒園」物草純平(電撃文庫)

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル) (電撃文庫)
ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル) (電撃文庫)

一八世紀に発生し、瞬く間に世界中に広がった謎の巨大生物〈蟲(ギヴル)〉。甚大な被害と引き替えにもたらされた化石燃料によって、世界は大きく変貌した――。
時は「明治」と呼ばれるはずだった時代の少し前。異国への航路で蟲を操る男たちに襲われた少年・秋津慧太郎はある海岸に流れ着く。その右目に奇妙な力を得て――そして辿り付いた荒地で、慧太郎は蟲たちを愛し、その研究と対処とを生業とする美少女アンリ・ファーブルと出会った。
もうひとつの近代で花開く、蒸気と蟲と恋が彩るファンタジー、ここに開幕!


虫好きな小学生だった私はファーブル昆虫記(もちろん子供用のやつ)を何度も読み返したものです。
まあ、この作品にはあまり関係ありませんが。



ファーブルという文字に釣られて買ったら、思った以上にオーソドックスなファンタジーが出てきた。
近代のフランスを舞台に巨大化した虫(ナウシカの蟲と似たような存在と考えてよさそう)と少しの魔法要素が入った、ファンタジーなボーミーツガール。
ボーイミーツガールとしても、容赦なく遣る瀬無いシリアスなストーリーも、刀と魔術と蟲が合いまみえるアクションも、どこから見ても出来が良い。
……とは思うんだけど、主人公が潔癖すぎて考え方が理解できないのが辛い。
その性格がトラブルの素になって物語が盛り上がるのも、現実を突きつけて考えさせて問題を定義しているというのも分かるんだけど、合わないものは合わないとしか。はっきり言ってこういうタイプは苦手だ。
言いたいことはハキハキ言い損得勘定も出来る“できる女”なヒロイン・アンリは文句なく可愛かったし、敵役の復讐に燃える静かな男・ジョセフもかなり好みのキャラだっただけに非常に残念だ。
自分には合わなかったが、どこをとっても一定以上の水準の作品なので、綺麗事ばかりの熱血バカ主人公が嫌いじゃない人にはオススメできる作品。

つぶやいてー

◆一切興味なし
今日のスポーツ新聞、アレがすっっっっごく邪魔だった(´・ω・`)




◆10→9
IE10とかいうゴミを撃退した。
この手のソフトはなぜバージョンアップごとに使い難くするのか理解に苦しむ。
開発者の自己満足にユーザーを巻き込むのは止めてくれ。




◆マナーの無い奴は来るな!
蛍見物の車の路上駐車によって母が大きく遠回りしないと家に帰ってこられなく事態が発生。
藤枝の警察の皆さん、西北小学校から山側は金土日と駐禁捕り放題ですよ。是非いらしてください。
はっきり言って相当腹立ってる。




◆俺ガイル#9
前半部分をがっつり削って5巻を1回で終わらせやがった。ゆいゆいには悪いけど、戸塚とのデートや平塚先生とのラーメンデートの方が見たかったんだけどなー(´・ω・`)
花火デートは映像になったら思った以上にデートらしいデートだった。逆に姉の怖さが半減。文章だと表情は想像するしかないからより黒く感じるのかね。