いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。2」藤まる(電撃文庫)

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 (2) (電撃文庫)
明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 (2) (電撃文庫)

ある事故で死んだはずのハチャメチャ少女・夢前光。彼女の人格が、1日おきに俺の体を乗っ取るようになり約3ヶ月。俺は、彼女との交換日記で衝撃の事実を知る!
『坂本くん! い、妹ちゃんに彼氏が!』。
なんだと? しかし、なぜか妹は膝を抱えて半泣き状態。実に不機嫌な様子でダダをこねる……。う?ん、わからん。
そんな夏休みの朝、事件は起こる。いつもより5分早く訪れた俺らの人格入れ替わりタイム――それは、夢前光が生き返っていられる時間が5分減っているという残酷な事実だった……。


まさかの続編。一冊で綺麗にまとまっていたので蛇足じゃないかと心配していたら、、、
ノリツッコミのテンポも変態度/残念度もパワーアップしてた! イコール主人公秋月の不幸っぷりがハンパない。これは楽しい。
まずのっけから楽しませてくれるのが極度の腐ブラコンの妹・雪瑚。兄好きがこじれて超アグレッシブに。押しの一手で迫る迫る。そこへ燃料となるアーッ!な新キャラまで登場して手の付けられない状態に。ダメだこの妹、早くn……もう手遅れだ。
さらには不憫ヒロインの霞さんはヤンデレ化の道をひた走る。その内、目の光彩がなくなるな、これ。一途で優しくて儚げだった彼女はどこへ?
おまけに唯一の男友達にして常識人だと思っていた風城もかなり残念度を発揮してくれるわ、光ママも相変わらずボケキャラだわで、異彩を放つ脇役達が楽しい楽しい。
おかげでメインヒロインにして主人公の半分を務める光が全く目立ってないという。いや、金遣いの荒さでマイナスイメージが付いたからそれ以下かも。
元々彼女視点の描写はなく日記という限られた文章で彼女の気持ちを読み取るのがこの作品のメインテーマだったはずなのに、秋月が行動確認の為にストーカー妹のブログまたはツイッターを見るのがパターンになっちゃったから、妹の腐った文章のインパクトに押し流されちゃうのよね。
前回微妙だったシリアスパートも今回は短めでキレが良く、オチの酷さ(誉め言葉)も同レベルで、間違いなく1巻以上に面白かった。
次は秋月が悩む回かな。そんなことよりコメディしようぜ。



ところでママさんの胸が275頁と288頁ではかなりの差があるんですがどちらが本物ですか?