いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「……結構楽しかった」

ローリング☆ガールズ #4「夢
鳥山マスクの子(名前忘れた)は石の秘密に気付いていたわけではなくて、お母さんに構って欲しかっただけかいな。
イイハナシダナーな雰囲気はあったけど、数人の前編からの心変わりが早くて腑に落ちない感じは残る。最近のスパンの短いアニメでは仕方がないのか。
アニメ不毛の地静岡がタグにあって何だろうと思ったら、EDの旅路ダイジェストですっ飛ばされてたw というか日本全国を旅するのね。タイトルらしい作品になってきたのかも。

「黒崎麻由の瞳に映る美しい世界」久遠侑(ファミ通文庫)

黒崎麻由の瞳に映る美しい世界 (ファミ通文庫)
黒崎麻由の瞳に映る美しい世界 (ファミ通文庫)

高校入学の日から、彼女の異様な大人しさは僕の印象に残った。誰もが気になって仕方ないほどの存在感を持ちながら誰も触れられなかった彼女――黒崎麻由。
文化祭の準備の中、僕とのささいな会話をきっかけに、黒崎は少しずつクラスに迎え入れられていくのだけど、彼女には僕たちの知らない影が寄り添っていて……。そんな彼女のそばに、僕はいたいと思った――。
えんため大賞優秀賞、美しく危うく脆い二人の「黒」が織り成すドラマティック青春ストーリー。


静かな少年と静か過ぎる少女の青春ストーリー。少々ホラー入り。
高校を舞台にした物語とは思えないほど落ち着いた雰囲気の中で、孤独だった彼女が感情を少しずつ取り戻していく過程が丁寧に描かれているのが好印象。ぼっち少女らしく口数は少ないが、その内容がただの返事から次第に能動的になっていくのが微笑ましい。
また、彼女に初めに話しかけた主人公の誠実さも好ましい。
色目や同情という感情をほとんど感じさせずに彼女を見守り手助けする様子に優しさが溢れている。しかし、この子本当に高校生か?
そう思わせるもう一つの要素が、彼視点の地の文。ちょっと生真面目すぎて肩がこる文章だなと。
それが主人公の真面目さを表してはいるのだけど、もう少し遊びや感情の抑揚があってもよかった。それにホラーの要素もあるのに、情景描写がそこでも淡々としているので、怖さは全然感じない。
ストーリーもキャラも好みのタイプの話なのにイマイチ入り込めなかったのは、この堅すぎた文章のせいではないかと。
綺麗に終わっている風なのだが、どうやら続きがあるらしい。
黒崎の家族の問題をどうにかするのか、ホラー系になるのか、白石さんがヤンデレズ化するのか(おい