いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「海波家のつくも神2」淡路帆希(富士見L文庫)

海波家のつくも神 (2) (富士見L文庫)
海波家のつくも神 (2) (富士見L文庫)

両親の死をきっかけに、賑やかなつくも神たちと一緒に田舎の一軒家で暮らすことになった大地。弱ったつくも神に力を与えることができるという彼の力を頼って、今日も今日とて、海波家には様々なつくも神がやってきていた。
ひとりは自分の本体が何なのかすらわからないという、記憶喪失のつくも神「フウ」。そしてもうひとり(?)は、化けることが苦手なカワウソのつくも神「瀞」。
彼らの力になるべく大地とリリィは奔走するが、その姿を「物の怪が見える」という大地の同級生・冴華に見られてしまい――!?


何かの思い入れのあるものに触れるとつくも神にしてしまう不思議な力を持った少年・大地と、明るく賑やかなつくも神たちの共同生活、第二弾。大地の力を聞きつけてやってきた、消えかけで記憶喪失のつくも神フウと化けられないカワウソの瀞の問題に、前回仲良くなったクラスメイトの陽菜と冴華が絡んでいくお話。
一巻ではジャンルと主人公で『カラクリ荘の異人たち』にかなり近い印象を受けていたのだけど、二巻で印象が少し変わった。
主人公の大地が一つの傷を乗り越えたことで、大幅に明るく前向きになった。状況と周りに流されている部分は多いけれど、誰かの助けになろうと自分の出来ることはやろうとする姿に、根の部分の優しさを知る。何事も困った笑顔でやんわりと拒否するタイプかと思ってた。
事件の方はフウや瀞のために大地たちが奔走し、話の中心にいたのは陽菜だったのだけど、一番救われたのは冴華だったのでは? 他人には言えない不安を吐露できる人がいることが、どれだけ大きいか。大地が打ち明けるシーンは冴華にとってはもちろん、シリーズにとっても大きな転機になりそうなシーンだった。
冴華が定期的に遊びに来るようなので、大地との関係が気になるところ。あらすじに次回という文字があって本当に良かった。
優しさに溢れたいい話だった。欲を言えばもうちょっとボリュームが欲しい。



表紙の可愛い子は誰だ?と思って読み始め、獺と戯れはじめたところでやっと気づいた。この娘が冴華なんだ。脳内で勝手に眼鏡キャラになってたから、全然結びつかなかったよ。

ナビスコ杯 予選リーググループB

山形 3−1 清水



リーグ戦の先発メンバーがゼロ。というかベンチにもいない。
途中出場組でもデュークと六平だけ。DF陣が本職じゃない河井、杉山に若手二人。
これはナビスコ捨ててるな。潔いといえば聞こえはいいけど、シーズン始まったばかりでこの姿勢では各方面から苦情が来ないか?