いつも月夜に本と酒

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ネクラ少女は黒魔法で恋をする (MF文庫J)

ネクラ少女は黒魔法で恋をするネクラ少女は黒魔法で恋をする

熊谷 雅人 えれっと
メディアファクトリー 2006-01-25

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空口真帆。通称、黒魔法。あだ名のとおり黒魔法が趣味の真帆は、内心はかなりの毒舌家、決めゼリフは「呪うぞ!」という少女。でも、人前ではうまくしゃべることもできない超内弁慶。けれどある日、手に入れた魔術書のおかげで悪魔を呼びだすことに成功する。さっそく真帆は、自分を馬鹿にするクラスメートを見返すべく、「かわいい外見にしてほしいの!」と契約を願うが、契約の代償は真帆の恋心!「誰を好きになってもいけない」と言われる真帆だが、真帆は「そんなの、おやすい御用です!」と気前よく契約してしまう。望み通りの外見を手にいれて、さあ、ハッピーライフ! のはずだったのだが……!?

自分に自信が持てない少女の心の成長を描いたラブコメ


最後の最後まで本当に黒魔法が成功したのどうなのかをぼかして書いてあるのはわざとなのか失敗なのか。
物語中盤から“気持ちの持ちよう”という言いたいであろう事が前面に押し出されているが、黒魔法の成功をはっきり書いて、最後に“気持ちの持ちよう”を持ってきて強く押したほうがメリハリがあって良かったような気がする。
でも序盤の世を恨むネクラっぷりの表現は最高に面白かったし、最後はああなってしまったが、今後の真帆の恋の行方も気になるので2巻も買おう