いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



紅牙のルビーウルフ〈4〉皓白の反旗 (富士見ファンタジア文庫)

紅牙のルビーウルフ 4」淡路帆稀(富士見ファンタジア文庫
オンライン書店ビーケーワン:紅牙のルビーウルフ 4

〈導きの剣〉。――それは、創造神ロゥヴァースのちぎれた四肢が変化したといわれる神具。グラディウス王国の王族のみ手にする事が許された、神の右腕。盗賊王女ルビーウルフの牙。
その牙が奪われた!
ルビーウルフの女王即位1年を祝う式典での出来事。突然足元の空間が裂け、そこから現れた生白い二本の手に襲われたルビー。必至に抵抗し逃れたものの、〈導きの剣〉は謎の腕と共に空間に消えてしまう。そして同じ頃、隣国トライアン王国でも――。
神具を巡る大いなる陰謀が動き出している事を悟ったルビーウルフは、ジェイドたちと旅立つ。奪われた牙を取り戻すために!

神具強奪事件前編。


神具を奪われたルビーウルフ一行も攫われたミレリーナも冷静なので緊張感が感じられないのが少し物足りないが、その分ゆったりとした展開の中でルビーウルフの恋心やミレリーナの心情を丁寧に描いてくれたのが良かった。
それにジェイドの一言で今まで1巻からほとんど変わっていない二人の仲もようやく前進しそうな気配が見えて一安心。
3巻の時の「メリハリもなくダラダラ続きそうな気配」を解消できそうなフラグは立ったし、終盤の急展開とまさかの黒幕登場で、次の(おそらく)解決編が楽しみ。