いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



覇者の魔剣―抗いし者たちの系譜 (富士見ファンタジア文庫)

覇者の魔剣三浦良富士見ファンタジア文庫
オンライン書店ビーケーワン:覇者の魔剣

地揺れにともない、統一国家の一隅に出土した漆黒の剣。それは、統一皇帝差サラ=シャンカーラと同じ、魔物の魔力を根こそぎ奪い取る力をもつ魔剣だった。
伝説の魔剣の実在を知り、陪臣たちは謀反を画策し始める。そんな陪臣たちの胸の内を、さらなる謀略にて炙り出さんと企むサラ。一振りの魔剣を軸に様々な謀略が張り巡らされる中、元魔王ラジャスもまた、ある思惑を胸に剣の元へ――。

抗いし者たちの系譜第3弾。今回は魔剣を中心に話が展開していく。


魔剣の使い方が実にこの作品らしい使い方をされていて実に上手い。サラやラジャスの出番は少なかったが、むやみやたらに戦わない緊張感あふれる謀略知略の駆け引きが今回も素晴らしい。
あと特筆すべきは宰相秘書官のティア。緊張感のある展開の中で丁度いい息抜きなっているし可愛いしかわいいしw 普段の緊張緩和役のナナがほとんど出て来ないので、物語前半はティアの独壇場。ティアかわいいよティア(*´Д`)(←しつこい!)
ラストの引きも強烈でこれは次を期待せずにはいられない。