空口真帆の特技（？）と趣味は黒魔法。彼女は学校では無口でおとなしいが、家では妹と言い合いすることもしばしばだ。ある日、真帆は妹の夏樹を実験台に新しい魔法をこっそり試そうとする。しかし、気づいた夏樹は大激怒。いつもなら呆れるだけで怒らない夏樹なのに、と真帆は戸惑うが、「ふん、度量の小さいやつめ」と強がる。そのうち怒りがおさまればいつもどおりに接してくるはず、と思ったのだが、夏樹の態度は頑なで……（空口姉妹の気づかず傷つく絆）。そのほか、しのや大河内、湊山と三癒も大活躍!? 演劇部の合宿では憧れの先輩・一之瀬とふたりきりに!? など短編集でお送りするハートフル黒魔法コメディ第４弾。
サブキャラたちにスポットライトを当てた短編集。短編三つと次に繋がる中編一つ。
話によって出来不出来の差が激しかった。
またこういうサブキャラのための短編集は結構好きなんだけど、この物語の肝は表は引っ込み思案な真帆の饒舌で毒舌な一人称語りだと思うので、他のキャラ視点だとその良さが出ないのが難点。
◆空口姉妹の気づかず傷つく絆
内容：姉妹喧嘩
真帆の不器用さと夏樹の素直になれない感じが良く出ていた。
４話の中でこれが一番好き。
◆雛浦と大河内の日常的な非日常
内容：痴漢退治
痴漢の行動がアグレッシブすぎて違和感ありすぎ。女の友情を描いた話だったが、この違和感が気持ち悪くて好きになれない。痴漢をちゃんと痴漢らしく描いてくれればもっといい話になったのに・・・
◆弓ヶ浜と湊山の微妙で絶妙な関係性
内容：湊山の妄想
ちょっ、オチがねぇ
湊山弟の「妄想だろ、それ」が全てを物語ってる気が。あのメールの内容でどうしてそんな答えが出てくる？湊山の思考回路が理解できない。
◆空口真帆と仲間たちの夏
内容：夏合宿
一之瀬先輩派としては久しぶりに真帆と一之瀬が二人っきりになれたところが見れて幸せ。
