いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



サクラ上等。 (MF文庫J)

サクラ上等。三浦勇雄MF文庫J
オンライン書店ビーケーワン:サクラ上等。

古都ゆかりは生まれて初めて男子から告白を受けてパニくるが、「まずはお友達から」という形で付き合うことにする。クラスメイトの――五十嵐鉄平と。保身のための「記憶を失ったフリ」なんてできるわけがない鉄平は、もう一度ゆかりとつきあい、以前デートした場所を再び訪れることでゆかりの記憶を取り戻そうとしていた。むしろ、目立った行動をとればヤツらから接触してくるに違いない……! 奪われた記憶を取り戻すため、鉄平はただがむしゃらに孤独な戦いを決意する!! 無謀を希望に変えるハイテンション青春エンタテインメント、『第二世界編』佳境!!


鉄平が鉄平らしさを取り戻してから本来の勢いが出て一気に面白くなった。やっぱり悩んでいるのは鉄平のキャラじゃないよね。それにバカップルぶりの片鱗が見れたのも良かった。
前の巻を見た時は話が大きくなりすぎて軽い乗りがなくなってしまっているし『ジューンブライド上等。』で綺麗に終わっていたので蛇足だという印象が強かったけど、この巻の後半の勢いで次もいってくれれば傑作に化けるかも? この作品によく出てくる台詞「俺(私)は何がしたい?」じゃないけど、綺麗に終わってたのを返上してまで続けた作者が何をしたかったのか、最後まで見届けよう。


三浦さんいい人だ。遅れたの自分のせいじゃないにあとがきですごい謝ってる。