いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



日曜日のアイスクリームが溶けるまで

日曜日のアイスクリームが溶けるまで清水マリコ小学館
オンライン書店ビーケーワン:日曜日のアイスクリームが溶けるまで

26歳のOL京子は、単調な仕事にも数年付き合った恋人との関係にも倦怠ぎみ。ある日曜日、ほんの思いつきで初恋の思い出の場所を訪れた京子は、そこで初めて恋をした少年と再び出会ってしまう。彼は、当時――10歳の時の姿のままだった。子供らしい純粋さとわがままさをあわせ持つ彼に惹かれ、京子は毎週日曜日になると、彼に会いに行く。そして、少年とのデートを重ねるにつれ、京子の中の時間は逆行して、10歳の少女の心に戻り始める――。現実と虚構が入り混じる、ファンタジックで切ない「2度目の初恋」の物語。


これは重い
大人になって自分の我(が)押さえつけて生きてきた女性が我を取り戻していく話ではあるけど、その内容は後ろ向きで現実と虚構が次第に曖昧になっていく過程が痛々しい。
タイトルにあるアイスクリームに例えると口当たりは悪くないけど甘みはなく胃に入るとずっしりきて凭(もた)れるような感じで、上手く消化できない。甘酸っぱいストロベリーアイスクリームを期待してたんだけど・・・