いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



クローバーに願いを―紅牙のルビーウルフTinytales〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

クローバーに願いを淡路帆希富士見ファンタジア文庫
クローバーに願いを (富士見ファンタジア文庫 157-6 紅牙のルビーウルフTinytale)

ミモザの前に突如現れた、二頭の狼を連れた迷い人。葡萄酒色の瞳と長い髪を持つ少女ルビーウルフ、優しい碧色の瞳を持つ青年ジェイド、そして人に飼い慣らされた狼フロストとケーナ――駆け落ち途中の恋人同士と言うには、ちょっと風変わりな一行。
神国グラディウスの端、街道からはずれた森に兄と二人だけでひっそりと暮らす口のきけない少女ミモザ。彼女と足に障害を持つ兄ラスティが、人里離れたこんな不便な地に暮らすのは、絶対に人には知られたはならない秘密があったから。
しかし不思議な魅力を持つ迷い人一行に、ミモザは心を開いていき――。
グラディウス軍に追われる、王女になる前のルビーウルフが、心に傷を抱える兄妹に小さな奇跡をもたらす「クローバーに願いを」の他、全7編で贈る小さな小さな物語、第1弾!

紅牙のルビーウルフの短編集。そのまま読むと時系列が分かりにくい話もあるので、あとがきの各話解説に目を通してから読むのがオススメ。


ルビーウルフとジェイドの二人が乳繰り合ってるじゃれ合ってる話が4つに過去の話が3つ(ルビーウルフ、ジェイド、ロヴィン)の全7話。二人がじゃれあってる姿は微笑ましくていいんだけど、どれも代わり映えがしない・・・ようするにあんまり成長してないのね、この二人(^^; 過去の話では書き下ろしのロヴィンの話が良かった。ミレリーナ姫カッコ良すぎ! ここまでされたら忠誠は誓わざるえないよな。それに本編では寡黙なロヴィンが結構喋ってるのも新鮮だった。
次は6巻かな? すでにマンネリ化し始めているので、一向に前に進まない二人の気持ち(というか自覚か)を何とかして欲しい。