いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ネクラ少女は黒魔法で恋をする5(MF文庫J)

ネクラ少女は黒魔法で恋をする5」熊谷雅人MF文庫J
【MF文庫J】ネクラ少女は黒魔法で恋をする5(完) (MF文庫J (く-02-05))

空口真帆の特技(?)と趣味は黒魔法。演劇部という新しい居場所を得た真帆は、相変わらずオクテで内気なものの、ネガティブなところは薄まって、元気に部活に精を出す毎日。しかしある日、真帆の想い人である一之瀬先輩となにやら因縁のある生徒会長に声をかけられる。生徒会長は自分は死者を蘇らせることができる、と告げ、自分の使う魔法に協力してほしい、と真帆に頼んでくる。黒魔法ができることを生徒会長に知られていると知り、驚いた真帆は、彼をあやしみ、もちろん頼みを断るのだが、生徒会長は「昔を思い出させてあげよう」と言ってきて……!? 真帆の恋の行方はどうなる!? ハートフル黒魔法コメディ、ついにクライマックス!


えらくあっさりとした最終巻。
真帆の心の成長を描くというのは今まで通りだったけど、「あれ、こんな作品だっけ?」という印象。
これまで何度も作品の転機となりいい味を出していた(密かに一番の楽しみだった)空口姉妹の会話が淡白かつ違和感がある。今までと方向性が違うというか妹の発言がらしくないというか・・・。また、この作品の1つの特徴と言える真帆の毒舌思考がかなり控えめ。そういえば、うざいぐらい付きまとってきた神門が空気と化してたな・・・これはどうでもいいけどw
なんか灰汁と一緒に旨みも取り除いてしまったような感じだった。
一つの青春ものとしてはそれなりに良かったとは思うけど、あまり「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」という作品を読んでいる気分にはなれなかった。


〜独り言〜
カラーの見開きマンガ、UFOキャッチャーの景品の中に、こっそりちゅるやさんかがぶーを混ぜてくれれば面白かったのにw