いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



戦う司書と神の石剣 (戦う司書シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と神の石剣」山形石雄スーパーダッシュ文庫
戦う司書と神の石剣 (集英社スーパーダッシュ文庫)

武装司書のミレポックは、神溺教団との戦いの中で、「ラスコール・オセロ」なる人物が重要なカギを握っていると確信し、独自の調査に乗り出す。しかし、その人物を追うものには必ず死が待っているという。さらに剣使いの少女、アルメが現れ、彼女もラスコールを追っていることがわかり…『本』をめぐる壮大なファンタジー、全ての鍵を握る人物の正体がついに明かされる!?


やっぱりいいなぁこの雰囲気。
今回は舞台が外だったのと悲壮感が薄めだったためかいつもよりはちょっと明るい雰囲気だったけど、壮大な世界観からくる重厚感はいつも通り。そして今回はキャラというよりはミレポックの動きによって(彼女の意図していないところでだけど)徐々に明かされていくその世界観の引き込まれた。
また、ミレポックメインだけあって堅物のミレポックの意外な一面が見れたのが良かった。
意外と頑固だったり、一人で行動すると案外頼りなかったり、敵であるアルメと女同士なのに強敵と書いてともと読む的な奇妙な信頼関係を築いてみたり。ノロティ相手だと大人に見えるけど、まだまだ少女なんだなぁ。
武装司書の暗部や神溺教団の内部などおぼろげに見えてきた話がどう発展していくか、次も楽しみ。