いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



戦う司書と荒縄の姫君 (戦う司書シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と荒縄の姫君」山形石雄スーパーダッシュ文庫
戦う司書と荒縄の姫君 (集英社スーパーダッシュ文庫 や 1-6)

武装司書見習いのノロティは、正式に司書への昇格が噂されるほど成長を遂げていた。ある日、ハミュッツから細菌テロの疑いがあるという神溺教団の調査を命じられる。その十日後、世界最大の国イモス共和国がバントーラ図書館に対し、突如として宣戦布告する! 原因がつかめないまま防戦する武装司書たちだが、圧倒的な戦力差に窮地に立たされる。その裏にはノロティの捜査対象の少年が・・・。


K.O.〓■●”
なんだこの衝撃的かつ鬱な展開は。
元々どこか悲壮感が漂う作品だけど、今回は序盤でいきなり落とされる爆弾(衝撃の事実)により悲壮感は過去最高。その後の無数の蟻に対する数匹の獅子のような絶望的な構図の戦争に悲壮感が増大。さらに、一息ついたと思ったら最後のエピローグで更にでかい爆弾が!! 見事なとどめの一撃でございましたw
結局最後まで楽園管理者が反逆した動機が明確にされなかったのが不満といえば不満だけど、物語にのめりこませる内容とインパクトには大満足。しかし、こんな状態で次はどうなるんだ? 全く予想が付かない。