魔法と科学が調和した不思議な世界――。働き者で運動神経の良さだけが取り柄の少年ノトは、幼なじみにして魔法陣師の肩書きを持つ女の子、レンビアに自分の想いを伝えるタイミングをうかがっていた。しかし、ある日ひょんなことからレンビアは若き国王の目に留まってしまい、なんとプロポーズされてしまう。しかも、動揺を隠せないノトに追い打ちをかけるように「火星へ行け」という勅令まで下されて――。どうなるノトとレンビアの恋の行方、そして火星でノトを待つものは!?ライトノベル新人賞〈優秀賞〉受賞作家が送るスペース冒険ファンタジー第三弾!!
良かった。レンビアが最後に笑ってて本当に良かった。
というわけでいいラブコメだった。
前半の我の強い人たちに振り回されたり、未だに素直になれない二人にヤキモキ感を味あわされた上での、後半の幸せムードは強烈。どこの森の美女さんですか?的なキスシーンやベッタベタなラストシーンなどなどニヤニヤシーンの連発。
SFの話もこれまでで一番短かったが、金星付近のシーンは熱かった。
ただパーツは良いのに繋ぎがあまりにも下手。
いくらなんでもこれは強引すぎるだろう。1,2巻もそういう癖はあったけど今回のは目に余る。書きたいシーンだけ順番に並べて無理やり繋げたように見える。ご都合主義にも程がある物事のある場所と起こるタイミング、数名のキャラの強引な話の持っていき方に正直時々イラッとした。
で、最終回っぽいけど終わるの? 続くの?