いつも月夜に本と酒

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黄昏色の詠使いVII 新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ (富士見ファンタジア文庫)

黄昏色の詠使いVII 新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ」細音啓富士見ファンタジア文庫
黄昏色の詠使いVII  新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ (富士見ファンタジア文庫 さ 2-1-7 黄昏色の詠使い 7)

「ネイト、君は名詠式のもうひとつの素顔を知った時、それを受け入れる? それとも対峙する?――君の旋律が楽しみだ」
凱旋都市エンジュの一隅で、そう呟きシャオは微笑む。
イ短調〉のサリナルヴァからある依頼を受け、エンジュで開かれる新種触媒の披露会に出席することになったネイトたち。しかし、そこには空白名詠の使い手・シャオが待っていた。
シャオは告げる。今この時、ネイトとクルーエルがエンジュに集うことが鍵となり、〈ただそこに佇立する者(ミクヴェクス)〉への扉は開かれるのだ、と。鍵とは、扉とは、何のことなのか? 全ての謎に包まれたまま、問題の披露会が始まろうとしていた――。

第二楽章スタート


舞台が凱旋都市エンジュに移り、新キャラも数名登場、ついに見え始めるシャオの目的と名詠式の秘密、そして・・・ と、新章のスタートらしい内容だったのだが・・・
焦らしすぎだ! 
シャオの思わせ振りな物言いとアマリリスとアーマの真精たちが語ろうとすると必ず入る邪魔にヤキモキしっぱなし。
二人の関係も同様。あれだけのことがあっても煮え切らないクルーエルの台詞の数々にもヤキモキ。エイダの心境変化や新キャラカップルの登場と周りが言葉よりは態度や行動で後押ししてくれそうではあるのだけど、状況が見えてる読み手であるこちらは焦りが募るばかり。
おまけに最後はもの凄いところで切るし。なんてあざとい!(誉め言葉
というわけで続きが気になってしょうがない。早く次を!