いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



狼と香辛料〈9〉対立の町(下) (電撃文庫)

狼と香辛料IX 対立の町〈下〉」支倉凍砂電撃文庫
狼と香辛料 9 (9) (電撃文庫 は 8-9)

土地を巡って北と南が対立する町ケルーベに、伝説の海獣イッカクが陸揚げされる。町の力関係をひっくり返しかねない価値を持ったイッカクの登場で、ケルーベは俄かに騒がしくなる。『狼の骨』の情報を集めるロレンスたちも、不穏な空気を感じていた。
そんな中、イッカクの横取りを狙う女商人エーブは、ローエン商業組合を抜けて自分のところへ来るようロレンスを誘う。狼狽するロレンスのもとには、さらにローエン商業組合から協力要請の手紙が送られてきて……!?
ロレンスの出した答えとは? その時ホロは? 『対立の町』編いよいよ完結!!


ホロはロレンスの精神安定剤ですね。
大きな取引の話がメインで出番は少なかったのに、その存在感は際立っていた。
いつにも増して浮き沈みの激しかったロレンスを最後まで支えていたものは間違いなくホロの存在。ずっとロレンスの後ろにいるような感じ。特に「ま、ぬしもわっちも、音を上げた時に一人でないことだけは確かじゃ」というホロの一言は効能は強力だった。
で、出てきたら出てきたら小悪魔だったり本気で嫉妬したり・・・なんてずるいんだ(誉め言葉
結局「帰るべきところ(場所ではなく人)がある強さ」がテーマだったのかな。
ホロがロレンスの背中を押すための言葉もエーブの嘆きも行き着くところはそこだったし。ま、どちらも“狼”だから半分は演技なんだろうけど。
次はまた船酔いの話ですか?w



この作品を読む時は酒とツマミが欠かせない・・・のは多分私だけだよねwσ( ̄∇ ̄;)
ちなみに昨晩はウイスキーとピスタチオでした。