いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



お隣の魔法使い 語らうは四季の詩 (GA文庫)

「お隣の魔法使い 語らうは四季の詩」篠塚砂美(GA文庫
お隣の魔法使い 語らうは四季の詩 (GA文庫 し 1-4)

「トゥックトゥイックです。ミズ・メアリー。まだ覚えてはいただけませんか」
そんなこと言ったって、あたしが誰をどう呼ぼうと、あたしの勝手じゃない。けっして舌を噛みそうになるからというわけじゃないのよ。それよりツクツクさん、また変なことを始めてるんじゃない?
「いえいえ、たんなる化石の発掘ですよ」
化石の発掘って……お家で?
ゴロゴロゴロ……ドシャーン!
って今、雷が落ちなかった!? あれ、なんだか家全体が点滅しているような気が……。あらら、向こうでメイドさんが踊り狂ってるわ!? あの娘、あんな子だったかしら?
いつもよりちょっとにぎやかで楽しいお隣ワールド、フォースシーズンへようこそ!


毎度お馴染みツクツクさんとメアリーのちょっと不思議で楽しい日常の一コマ。
4巻から時系列がバラバラ。(見分け方は呼び方:1年目 ミズ・メアリー →2年目 ミス・メアリー →3年目 メアリー)
こうして見ると初めのうちはツクツク家での話が多くて、月日が進んで仲良くなってからは一緒に出かけてる話が多いんだなぁ。まあ、当たり前といえば当たり前なんだけど、呼び方以外でも親密度の違いが感じられてちょっと微笑ましい。
それにしても・・・
あ〜やっぱ和むわ〜(*´▽`)
脂っこいもの甘いものの多いライトノベルの中ではこの作品は一息つけるお茶みたいな存在。
今回の一番のお気に入りは夏の2番目の話。また随分と渋いものを。でも読んでるだけでこの涼しさ、まさに一服の清涼剤。まだまだ暑い今にぴったりのお話だった。
後は秋の3話目の冒頭が秀逸。その発想はなかったw
なにはともあれちゃんと続いてくれて良かった。これなら続刊も期待できそう。