いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)

「静野さんとこの蒼緋(ふたご)」水鏡希人(電撃文庫
静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)

「お前に紹介したい人がいる」
――そう父に言われ、蒼介が引き会わされたのは、可愛くも凶暴なひとりの少女だった……というか、今まで存在すら知らなかった双子の妹・緋美子だった!!?
押しかけ的に同居することになった緋美子に終始やられっぱなしの蒼介。家だけでなく同じ学校に通うことにもなってしまっていよいよ息つく場所もなくなり……。そうまで蒼介をやり込める緋美子の真意とは? そして双子ともども巻き込まれてしまった、学校で起こる妙な事件の真相とは!?
口も達者、腕っぷしも強くて、でもとってもかわいい双子の妹の登場から始まる、ドタバタ学園コメディ登場!!


まあまあ面白かった。
いがみ合いながらもちゃんと相手の痛みが理解できている双子の関係性がとてもいい。
特筆すべきは・・・・・・特にないんだな、これが。
学園異能、転校生、変な部活、無駄にハイスペックで偉そうな部長・・・前作とは一転して随分とライトノベルではポピュラーな設定を持ってきたなという印象。最近の作品だと「りっぱな部員になる方法。」(SD文庫)とよく似た感じ。やっぱりこういう方が売れるのかな? そうなるとなにか個性がないと差別化が出来なくて逆に難しいんじゃないかと思うのだけど。
この作品の個性というとやっぱり緋美子か。確かに緋美子は可愛かったけどいまいちツボには嵌らなかったのが、それ以上のものを感じなかった原因かなぁ。う〜ん。


なんだか否定的になってしまったけど、普通に面白いですよ。
後は好みの問題かと。