いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ヒメゴトシステム 1 先輩、セップクです! (角川スニーカー文庫)

「ヒメゴトシステム1 先輩、セップクです!」神崎リン角川スニーカー文庫
ヒメゴトシステム 1  先輩、セップクです! (角川スニーカー文庫)

「この学校は元々わらわの城です。先輩は家臣にしてあげます」ところは桜桃学園放送部。そこに乗り込んできて、このご時世に城を取り戻しにきたと宣言したのは新入生、前村琴音だった。放送部員の武田隆司は、少女のトンチキ過ぎるセリフにビビりながらも、なんとか撃退に成功するが、琴音は諦めない。隆司や学園のお馬鹿軍団を巻き込んで、彼女の城盗り騒ぎはどんどん拡大していくことに――。時代サクゴ系学園小説、ここに開幕!


全体の5分の1くらい面白かった。残りの5分の4はわけわからん。
良くも悪くも琴音に振り回される話。
基本は校内で城盗りという電波なことをいいながら突っ走っている女の子なのだが、急にしおらしくなったり、一人称を噛ませて突飛な行動は素じゃないことを見せたり、本気で城盗りしようとしてるわけではないという表現がちらほら。にもかかわらず、最後まで本当の目的を匂わすこともしてくれない。この手の作品で意味とか理由とか求めちゃ駄目なんだろうけど、理由なく行動に一貫性がないのは少し気持ち悪い。
ただ、放送部のグータラ美人部長有馬先輩と(理由はどうあれ)隆司を取り合う一連の騒動は文句なしで面白い。
女の子二人のヤキモチにつぐヤキモチ、間に挟まれる主人公の苦悩とバリバリのラブコメ王道展開にニヤリ。また、ここだけは琴音の行動が女の子らしいのと、他は全くやる気のない有馬先輩がここだけやる気を出していて他のシーンより華やかかつ分かりやすい。
で、結局琴音は何がしたかったんだろうか?・・・わかんね