いつも月夜に本と酒

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文芸部発マイソロジー (一迅社文庫)

「文芸部発マイソロジー早矢塚かつや一迅社文庫
文芸部発マイソロジー (一迅社文庫 は 4-1)

黙っていれば美少女なのに、口を開けばクトゥルー神話だの何だのクセのありすぎる話しかしないという、須弥伊緒たち中上高校第二文芸部員。彼女たちと日々を過ごす近藤寛二は、自分たちが部活動の一環で創作した神話世界が本当に生まれてしまったことを知ってしまう。しかも、面白くするためにいろんな世界の神様を連れて来られるという設定にしたばかりに、その世界が大変なことに……。

書いたことが創作世界(神話世界)で現実となる「邪眼ノート」を軸とした、神話ごちゃ混ぜ中二病小説


題材としては早矢塚作品の中では一番好みから離れてるけど、相変わらず少年少女の心理描写と容赦のない思い切った展開は素晴らしい。現実世界は青春ものとして面白いし、神話世界はファンタジーとして展開も起伏が大きくて飽きさせない。
それになんと言ってもキャラがいい。現実世界のキャラも神話世界のキャラも濃くてキャラが立ってる。
中でも好みなの現実世界では伊緒。引っ込み思案で赤面症なのに動き出すと猪突猛進というギャップに萌える。自分の気持ちに気付かずにヤキモチ妬いている姿はもう可愛くてしょうがない。
神話世界では断然ヘル様。幼女な容姿と口調、変態が極まった性格、えげつない悪役ぶりが素敵すぎる。うん、いいよね触手(ここだけ浮いてるけどねw
ただ、題材が・・・。
中二病とか邪気眼とかの設定をわざと囃したててネタにするのは流行なんだろうか。あまり好きじゃないんだよなぁ
綺麗にまとまってるけど、いくらでも続けられる終わり方。続くのかな? 
続くなら、伊緒がんばれ!ちょーがんばれ!(`;ω;´)


しかし、この邪眼ノートの設定は恐ろしいな。仲間(しかも好みの娘)呼び放題じゃないか。