いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ぱんどら (MF文庫J)

ぱんどら西野かつみMF文庫J
ぱんどら (MF文庫 J に 1-13)

高校生・冨士山キヨタカは、ちょっと目つきが悪いだけの、平凡な高校生……のはずだった。だけど、ある日夢の中(?)で不思議な体験をしてから、キヨタカの日々は一変した。フードを被ったお子様体型のクラスメイト・穂村ハルマには下僕になれと命令され、よく分からないままに謎の箱を開けるための儀式の手伝いをさせられることになる。箱を開けることには成功するが、そこから飛び出した何かはキヨタカと融合して――「<災厄>封印兵器、パンドラです。よろしくお願いします」災厄っていったいなにごと!? 学園魔術(?)コメディ開幕! ラブもあるよ!!


オープニングから女性陣がみんな裸とは! 裸である必要が全くないのにもかかわらず裸とは! 
その後もパンドラを開ける時はスク水だし、初めに回収する災厄が〈色欲〉。やる気だ、これはヤる気満々だ。さすが西野先生!!
と思ったら・・・あれ?
〈色欲〉がそんなにあっさり“何事”もなく解決しちゃの?
その後も作者のイメージと前半のハイペースからは考えられない普通さに肩透かしを食らった気分。
あとヒロイン春麻のキャラが掴みきれなかったのが痛い。わがままロリとして登場したはずがいつの間にやら純情キャラに。ヒロインが純情なら作者のいう「純愛」になることを証明してくれたのはいいけど、4章以前の強引さはどこに消えた?
というわけで中盤から後半にかけては消化不良気味。純愛を書きたいならスタートからそう書いてくれればそういうものとして読むのに・・・。
ヒロインは既に主人公にベタ惚れ状態だけど、事件が解決してないから続くのか?
1巻の後半から既に一本調子気味なので、ただ災厄を回収していくだけだとちょっと辛いかも。