いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「聖剣の刀鍛冶8」三浦勇雄(MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶〈8〉 (MF文庫J)
聖剣の刀鍛冶〈8〉 (MF文庫J)

激しい斬撃を交わした交易都市と帝国軍。圧倒的な脅威を退けたひとときの平穏、身を粉に復興を誓うハウスマン市民たち――。そんな街中を歩くセシリーの姿に、騎士団員たちは面食らってしまう。その姿は……看護服!? 生傷の絶えないセシリーが、パティから治癒の祈祷契約の実地訓練を受けることになるのだが――? 一方の帝国も、新たな魔剣・ヴェロニカの担い手を定め、歪に片牙を剥く――。激戦の刃こぼれを研ぎ治す手入れ――それは次なる一閃を極めるための周到な布石!! 壮大なファンタジー叙事、新章穏やかに開幕。


ルークがデレた!
セシリーと踊る前のやり取りも良かったけど、セシリー家(仮)訪問のニヤニヤ度はハンパない。
でも、その真意を考えるとね・・・。


前回のあれよりもさらに追い込むつもりらしい。
久々で束の間の休息。のはずなのにその端々に映る不穏な空気。手に汗を握る展開とは別種の緊張感があった。
ルーク、リサ、アリアの変化(主に悪い方への)、一方の着々と立て直し、強化が進む帝政列集国。次々と張られていく不の伏線に、この後セシリーとルークが容赦なくどん底に突き落とされる姿がありありと想像できる。
今のところ逆転の要素は・・・遠回しに明かされたシーグフリードの出生の秘密は逆転の鍵になりえるのか? 新たな魔剣ヴェロニカに憑かれたノアの弱さはつけ入れられる隙なのか? くらいか。
今後の展開に目が離せない。