いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「魔法の材料ございます3 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚」葵東(GA文庫)

魔法の材料ございます3 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 (GA文庫)
魔法の材料ございます3 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 (GA文庫 あ 7-3)

「おめでとう!」
「誤解です!」
「早く赤ちゃんの顔が見たいわ」
「ですから、そんな話はありません!」
 お祭りといえば、古今東西男性と女性が出会う場所。ただ夏至の夜にお祭りで旦那様と踊ったのは決して“披露宴”なんて意味じゃないです!
ないです……けど……。
リア=メイさんの手紙によると、ユニコーンの角を下賜していただいた旦那様は王女様に直接お礼を伝えに行かなければならないそうです。
旦那様はわたしと出掛けるつもりみたいですが、それってもしかして“婚前旅行”っていう意味ですか!?
新しいヒロインも登場して今回も魅力いっぱいの「魔材」第3弾です。


ご一行in水の都ネオヴェネツィアモーリア(口絵一枚目はワロタw
ついにサシャが旅に同行!の3巻
彼女らしく控えめに、でも内心は嬉しくてしょうがないといった感じで浮かれているサシャが可愛い可愛い。海水浴のシーンは色々な意味でご馳走様と言わざるを得ないw 2巻の終わりからサシャにとってはいい流れが続いていて、嬉しい限り。
物語としてはサシャとリア=メイの女の戦いなどのコメディ部分は面白かったし、三代目の政治的な駆け引きも読み応えがあった。
でも、三代目が一人でやらされてる戦闘がね・・・。2巻といい3巻といい、ストーリー構成は上手いのに何でこんなに戦闘シーンが下手かな。2巻は雰囲気ぶち壊しのお遊びみたいな戦闘だったのに対し、3巻は何をやってるのか分からない、そして無駄に多くて長い。戦闘さえ改善されれば本当に面白いシリーズだと思うんだが。
続刊が決定済みだそうで。話が一気に大きくなってしまった感があるので、戦闘増とサシャに出番があるかが心配だ。



ところであらすじの新しいヒロインって、あのちっこいのじゃなくて影姫のことですよね。あのちっこいのは三代目不在の時のサシャの守り役でしょ?