いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「氷結鏡界のエデン3 黄金境界」細音啓(富士見ファンタジア文庫)

氷結鏡界のエデン3 黄金境界 (富士見ファンタジア文庫)
氷結鏡界のエデン3  黄金境界 (富士見ファンタジア文庫 さ 2-2-3)

「……あなたは、わたしと真逆だ」
絶望的な戦闘で、なおマハに挑むシェルティスを華宮は見つめる。
「あなたは、あなたを信じる人を――信じられるのですね」
巫女を守護する正護士を目指し、モニカの部隊に入るシェルティス。そこで彼を待っていたのは、3人目の隊員候補生・華宮だった。
あなたには“過去”がない――異端ゆえ経歴を消去されたシェルティスは、華宮に不信を抱かれてしまう。そんな中、他部隊が何者かによって壊滅する事件が発生。真相を追うシェルティスと華宮の前に、圧倒的な強さを誇る沁力術士『黄金のマハ』がたちはだかる。
世界の理に拒絶された少年が絆を奏でる、重層世界ファンタジー

敵さんの顔見せと新メンバーの獣耳っ娘追加な3巻。


今回のテーマは「信じる」かな。
う〜ん、こういう心の琴線に触れる部分では「黄昏色の詠使い」に比べると今作は軽く感じるんだよな。口調が必要以上に軽いからか、シェルティスのせいでハーレムラブコメ風になっているからか。
そのシェルティスは前回以上に無双だった。怪我、敵の強さ、相棒に戦闘能力なしの全てのハンデを乗り越えていくシェルティスさんマジパネェっす。
物語の大きな流れは一気にペースダウン。
ユトの中の人も出てこなければ匂わせるシーンも無しと、世界の核心一先ず置いといて、とりあえずシェルティスの周りを固めるところからといった感じ。まあこれでシェルティスは上へ行く道が開けたし、予告によるとユミィもあの人に会うみたいなので、次は進むかな。
そんなわけで次回、ユミィのチャイナドレス姿に激しく期待(ぇ。頑張れメイメル姐さん!!