いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ごくペン!3」三原みつき(MF文庫J)

ごくペン! 3 (MF文庫J)
ごくペン! 3 (MF文庫 J み 2-3)

凜子の発案で、真太郎たち毒マムシ学園の生徒は林間学校とスキー合宿と修学旅行と卒業旅行を兼ねた学校行事を行うことになる。プロジェクト名『毒マムシ学園のアツイ冬』! しかしその名を轟かすおバカ学園の生徒を受けいれてくれる宿など見つからず、行き先は権田原組に縁のある津軽海峡を臨む宿になった。バスに乗り込むだけで大騒ぎの毒マムシ生徒を詰め込んだバスは凜子のガイドで出発するが……!? 謙虚さや自粛意識皆無のハイグレードおバカ学園ラブコメ、颯爽大撃進!!


真太郎のバカ化が酷いwww
先生、すっかり毒マムシ学園に染まっちまって・・・。
そんなメイン視点の真太郎のボケ化によって、元々面白い地の文の面白さがアップ。ネタもツボなのが多くて笑った笑った。しかし何度読んでも作者は年齢査証としか思えないw ネタが三十路のおっさんの自分よりさらに上のような。
ブコメのラブの方も良かった。
やっぱり女の子たちの一所懸命な姿っていい。特に揺れ動く自分の気持ちと凛子への想いとの間で葛藤する鈴音の姿は格別に可愛かった。青春だなぁ。
と、四章まではラブもコメもかなり楽しめていたのだが、五章からいきなり超加速超展開。どうしたんだろうと思ったら、えぇ!? 終わり?
駆け足かつ強引にくっつけたのはそのせいか。あらすじが内容と食い違ってたり挿絵が内容とあってないところがあるから、ある程度書き進んでから打ち切りが言い渡されたのか?
最大の被害者は凛子だ。1巻から最後までメインヒロインらしいエピソードがないまま終了とは。
この3巻もメインヒロインでありながら中盤まで完全に鈴音にその役を奪われ、最後にやっと来た見せ場では下ネタ言わされラブ<コメ。なんて可哀想な子なんだ凛子orz
去年のMFの新人賞組の中で一番面白いシリーズだったので、中途半端な終わり方が非常に残念。