いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「たんぽぽのまもり人」海嶋怜(メディアワークス文庫)

たんぽぽのまもり人 (メディアワークス文庫)
たんぽぽのまもり人 (メディアワークス文庫)

この世のすべての人の側に降り立ち、その生涯を共に歩む、天からの使い――“守護者(ガーディアン)”。
そんな守護者のトキオが初めて女性を担当することに。彼女の名は翼。雪のクリスマス・イブに生まれた、 素直で心優しい、でもちょっとそそっかしい女の子。彼女はトキオの傍らですくすくと育っていく。だが、いつも翼を懸命に支え続けるトキオの姿は、彼女の眼に映ることはない。 そして翼が初めて恋を知った時、トキオの中にはある痛みが……。
人間たちと無償の愛を生きる守護者たちを巡る恋の物語。


優しくて切なくて甘いラブストーリー。
あらすじから想像されるものが、何の捻りも無くそのまま出てきた。しかもバリバリの少女漫画テイストで。
少女漫画好きとしては、奇をてらわないストーリーも出来すぎのハッピーエンドもすんなり受け入れられて感動できた。
ただ、あまりに予定調和で物足りなく感じる面も。ガッツリ長編小説を楽しみたい人には安直でチープに感じるかも。
初期の甘々な頃の「しにがみのバラッド。」が好きな人なら楽しめそう。


タイトルの意味は最後まで分からずじまいだったな。たんぽぽは翼のイメージかな?