いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek」無嶋樹了(HJ文庫)

ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek (HJ文庫)
ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek (HJ文庫 な 2-1-1)

公園で死にかけていた高校生・矢上玖朗を救った少女、九季塚鋼音。彼女は数多の世界を救う宿命を負った【救世の執行者】であるがゆえに、激しくも孤独な戦いをし続けていた。そんな鋼音に一目惚れをした玖朗は、彼女の傍にいるために自ら危険な世界へと足を踏み入れる!! “普通”だった少年が“英雄”を凌駕する珠玉のバトル・カタルシス、開幕!


いっそ清々しいほど中二病全開の学園異能もの。


・・・他に言うことないんだが(^^;
中二病臭が強いこと以外これといって特徴がない。こういう強烈な個性や他と違うところが特になく、そんなに悪いところもない作品が一番感想が書きにくい。
なにせ、はてなキーワード学園異能に載っている下記の六項目の内、一番下以外全てに該当してるからなぁ。
 ・主人公は物語開始当初、平凡な学生であること
 ・メインヒロインは非日常の象徴として何かしらの異能を持つこと
 ・サブヒロインは日常の象徴として幼馴染かそれに類するポジションを持つこと
 ・主人公はある日突然に「非日常」に巻き込まれること
 ・「非日常」側の世界観を説明するために特徴的な造語が使用されること(例:紅世の徒“ぐぜのともがら”)
 ・メインヒロインは何かしらの特徴的な好物があること(例:メロンパン)

しかも、話の流れもこの手の作品のテンプレートにがっちりはまっていて、第二章まで読めば残りの展開がほとんど読めてしまう。
王道は嫌いじゃないというか好きな方だけど、ここまでテンプレどおりだと流石にちょっと退屈。


う〜ん、これで銀賞か。こういう作品が大量に送られてくるであろう電撃小説大賞あたりだと、最終選考に引っかかるかどうかってところじゃないかな。