いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「うちのメイドは不定形」静川龍宗(スマッシュ文庫)

うちのメイドは不定形 (スマッシュ文庫)
うちのメイドは不定形

ご主人さまの名前は新井沢トオル。メイドの名前はテケリさん。家事万能のテケリさんですが、たった1つだけ、普通と違っていることがありました。彼女は南極から宅配便でやってきた、不定メイドさんだったのです――!
クトゥルフ神話を下敷きに日常を愛する高校生と非日常メイドさん、そして逆噴射気味の同級生が巻き起こすハートフル・ラプソディ!

クトゥルフ神話ネタだというので敬遠していたのだが、メイドさん萌えだというので読んでみた。


これはなかなか。クトゥルフ知らなくても問題なく楽しめた。
確かにテケレさんの一生懸命さも良かったが、テンパリ少女好きな自分としてはあさひを押したい。
妄想で勝手に追い込まれていく様子は気の毒&迷惑ではあるが、その結果一人で空回ってる姿は可愛い(P151の挿絵は格別)。それと冷静になってから見せたほんのちょっとのデレ気配がまた良い。
話としてはホームコメディ+魔術バトルというライトノベルでは良くあるタイプ。
定番だけあって話も綺麗にまとまっていて、ここまで出たスマッシュ文庫の中では間違いなく一番面白い。