投打ががっちり噛み合った興南が大勝で春夏連覇を達成した。
序盤は共にランナーは出るも得点が入らない焦れる展開だったが、一度流れをつかんでからの興南打線の爆発力が素晴らしかった。4回に打者11人の猛攻で7点を取ると、その後も勢いが止まらず5回6回と得点を重ねて計19安打で13得点。
守ってもバッテリーはストレートを狙われていると見たのか、エース島袋がこれまで見たことがない変化球中心のピッチング。これが決まり好調の東海大相模打線を1失点完投と連投とは思えない快投でチームを勝利に導いた。
一方の一二三は三連投の疲れがありながらも3回までは何とかこらえていたが、4回興南打線に完全に捕まってしまうと、6回までで16安打13失点でノックアウトとなった。また4回、1点取られた後にスクイズを外した後に捕手の悪送球で追加点を与えてしまったのが本当に痛いプレーとなってしまった。1点以降は防げた点数であり、このプレーで完全に流れが興南に行ってしまった。
打線もは変化球中心のイメージと違う島袋に最後までタイミングが合わせられないまま終わった。9安打は打ったが一本も長打がなく、1点を返すのがやっと。完敗の内容だった。
しかし、春の王者は強かった。本当に強かった。
興南高校の皆さん
沖縄県勢夏初優勝&春夏連覇達成おめでとうございます!
1回表
先頭の渡辺が出てバントで送る絶好の形を作れたが、四球の後の四番の併殺打でチャンスを逃す。
今日の島袋の立ち上がりは珍しく変化球多め。
1回裏
1アウトからヒットと盗塁+悪送球でランナー三塁のチャンス。ここですかさずスクイズを試みるもファールで失敗。その後は一二三が踏ん張り結局無得点。
一二三は疲れはあるはずなのに140km/h以上連発。初回からかなり飛ばしている印象。
2回表
この回も先頭打者が出てバントで送るも、牽制死でチャンスを潰す。
2回裏
両チーム初めての三者凡退。表の攻撃の嫌な流れを一二三が断ち切った。
3回表
1アウトから死球とヒットでこの回もチャンス。しかし二番三番と倒れ無得点。
今日の島袋はピンチでも変化球中心。というより7〜8割変化球という別人のようなピッチング。
3回裏
1アウトから死球で出たランナーをバントで進め、2アウトながらランナーニ塁のチャンス。しかし期待の三番我如古がサードゴロで無得点。どちらもなかなかホームが遠い。
4回裏
1アウト一塁からヒットエンドラン成功と送球間の走塁で二、三塁のチャンス。ここで七番伊礼のタイムリーが出てついに興南が先制。さらにスクイズは外されるも捕手がサードへ悪送球をして追加点。
これで完全に流れに乗った興南が一二三を捕らえ連打連打で一挙7得点のビッグイニング。
これは早くも試合が決まってしまったか。島袋の変化球を打ちあぐねている状態ではちょっと返せる点数とは思えない。
興南 7−0 東海大相模
5回表
1アウトからヒットが出て、好走塁で二塁まで進むも無得点。
まだ変化球中心の島袋。それにタイミングが合っていない東海大相模打線。
5回裏
1アウトから七番伊礼のセンターオーバーのツーベースと内野ゴロ後の九番大城のタイムリーで1点追加。
前半飛ばしていた影響か、一二三の投球に真ん中高めの棒球が目立ってきた。
興南 8−0 東海大相模
6回表
1アウトから内野安打とワイルドピッチでランナーニ塁。しかし四番五番が倒れて無得点。
まずは1点でも返したい東海大相模だが、果てしなくホームが遠い。
6回裏
一番二番の連打でチャンスを作ると三番我如古が初球で仕留めスリーランホームラン。さらに長打2本と島袋のタイムリーで追加点。
興南は打ち始めると
2年前の決勝が脳裏にちらつく展開になってきた。
興南 13−0 東海大相模
7回表
2アウトからセンター前ヒットとセンターのファンブルでランナー二塁。ここで九番伊地知がつまりながらもレフト前に落として、待望の1点をもぎ取った。
決勝の舞台を穢すバカ客は帰れ!
興南 13−1 東海大相模
7回裏
この回から一二三から二番手江川にスイッチ。
1アウトから連打でチャンスを作るも、三振ゲッツーで得点なし。興南のスコアボードに久しぶりに0がついた。
8回表
2アウトから連打でチャンスを作るが、島袋のここぞという力のこもったピッチングの前に六番福山が三振で得点なし。
8回裏
1アウトからヒットでランナーが出るが、またも三振ゲッツーで三人で攻撃終了。
9回表
三者凡退。最後は島袋が三振で締めてゲームセット。
優勝 興南高校