いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ぷれいぶっ!2」高遠豹介(電撃文庫)

ぷれいぶっ!〈2〉 (電撃文庫)
ぷれいぶっ!〈2〉 (電撃文庫)

無事メンバーも集まり正式な部として認められた「ぷれい部」。部長の統吾は、初活動に悩むメンバーへお互いの親睦を深めるために、合宿を提案する──。
そう、これはメンバーである可愛い魔法使い・夏森朱音と一緒に混浴しての仲良くなろうとする統吾の壮大な計画だった。
向かう場所は山奥の温泉旅館。温泉といえば混浴、浴衣、卓球、さらにあんなことやこんなことも……なんて楽しいことばかり妄想する統吾だが、ひと癖もふた癖もあるドタバタメンバーとの合宿が計画通りにいくわけもなく!? さらにあの人も登場してもっとドタバタに!? その上、現地では厄介な事件に巻き込まれてしまい……。統吾の計画やいかに!?

正式な部となったぷれい部の初の活動は親睦を深めるための合宿・・・とは名ばかりの温泉旅行編。


いやーよく笑った。
ボケのバリエーションは多いしタイミングもいいし。ツッコミとボケがころころ変わる会話が楽しい楽しい。
ツッコミ役の統吾と瑞希も突然ボケたりするから、メンバー5人なのにボケ5ツッコミ2みたいになってるなw 
また、メンバーへの気遣いはもちろん、犬猿の仲だと言っておきながらしっかり会長ともコミュニケーションを取ろう頑張ったり、自分の弱さをしょうがないとしないで努力したり悩んだり、統吾の“いい奴”があちこちに滲み出ている。こういうお馬鹿だけど憎めない主人公だと読んでいて気持ちがいい。
ラブの方はハーレムではなくてそれぞれに相手がいる正統派ルートのようで。
初々しいメインカップルも良かったが(特に統吾の頑張りが)、正しいツンデレへの道を突き進んでくれている瑞希が可愛かった。やっぱりヤキモチはいいものだ。
そしてもう一組。このラストは・・・ゴクリ。
おっとりしてるけど目的のためには手段を選らばなそうな悠子先輩が何をやらかしてくれるか、彼に対してデレたり惚気たりすることはあるのか? 次はこの辺りが見所か? 
コメディは大満足、ラブもなかなかで面白かった。この作品は読んでいて本当に楽しい。