いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「深山さんちのベルテイン」逢空万太(GA文庫)

深山さんちのベルテイン (GA文庫)
深山さんちのベルテイン (GA文庫)

「コタロー殿、起きるであります、起きるであります!」
 深山さんちのメイドロボ。ベルさんことベルテインは今日も働き者。小さな身体で、ご主人様である琥太郎に尽くします。そんな彼女の本来の使命であり最大の悩みは――。
「……コタロー殿、コタロー殿」
「なに?」
「家の中でまで女装するのはどうかと思うであります、どうかと思うであります」
 ――女の子より可愛い男の娘の琥太郎と、そんな彼を更正させんと日夜奮闘するベルさんが繰り広げる、ゆるふわ日常ショート・ストーリー。
「這いよれ! ニャル子さん」の逢空万太が贈る新シリーズ。疲れたとき、一息つきたいときに是非、どうぞ!

男の娘とメイドロボのちょっと変わった日常。


初万太。
作者の代表作はあのネタ。しかもミニサイズな人外メイドさんということで、スマッシュ文庫の某作品とイメージが被りまくりで、初めのうちはどうかなーと思いながら読み始めたのだけど、これはなかなか。
メイドさん単体ではテケリさんの方が好みだが、その他のキャラがかわいい人たちのオンパレード。


個人的第3位:琥太郎 主人公の男の娘
細やかな気配りに適度な恥じらい。男の娘の鑑です。というか男要素がないなーw。
個人的第2位:理々 琥太郎の幼馴染みその1
正統派ツンデレ。進路調査がツボだった。
個人的第1位:不良の先輩
男だけどツンデレ。琥太郎に合いたくて仕方がない週1のそれや、ぶっきら棒に親切にしてしまう様子はニヤニヤなしでは読めない。また、彼が出てきた時のオチがワンパターンなのにどうしても笑えてしまう。


そんなわけでキャラ特化のまったり系ショートショートでした。面白かった。
新シリーズって書いてあるから続きも出るのかな? 次は理々にもっと頑張ってもらいたい!