いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「19 ―ナインティーン―」綾崎隼、入間人間他(メディアワークス文庫)

19―ナインティーン (メディアワークス文庫)
19―ナインティーン (メディアワークス文庫)

成人すると同時に下方面の大人も迎えようという、最高に下らない決意と熱意を秘めて、ここまで戦ってきた。/地上には人々の想いが溢れているのだ。それってすごいことだよね。ああ。胸糞悪い。/「ふーん。じゃあ、お金を借りたお礼に、あたしがあんたを変えてあげよっか?」/頑張れば、出来るって思ったのは一体誰だろう?/好きな人と手を繋いで、キスをして、抱き合って、求め合う。ぬくもりを感じる。それのどこがいけないのだろう。
19歳をテーマに、5人の人気作家が描く、彼女彼らの物語。
メディアワークス文庫創刊1周年記念企画作品。

19歳をテーマにした青春アンソロジー



19歳だった 入間人間
内容:クリスマスの6時から8時半までの2時間半がループする
ドーテードーテーしつこいわ!w
幸せが薄れていく感じや彼の行動力など、19歳関係なくタイムループものとして面白かった。型にはまらない独特の壊れ方も流石入間さん。



×××さんの場合 柴村仁
内容:ぶりっ子女とストーカー男
どっちもどっちというオチでいいのかな。
序盤でちょっとイラッとしただけで、他には特に感想がない(^^;



向日葵ラプソディ 綾崎隼
内容:自分探しの旅(笑)からサマーウォーズ的な展開へ。
萌えが薄めのドタバタラブコメってとこかな。いつもよりテンションが高くてビックリ。
ところで零央さん、なにやってんすかw 作者の多作品とのつながりでニヤッと出来る作品。



2Bの黒髪 紅玉いづき
内容:浪人生の逃避と覚悟。
切ないよ。痛いよ。ハルカを『殺す』時の痛みは読んでいるだけでもこれだけ感じたのに、生み出した本人はどれほどのものだったのだろう。
性別も違えば歳も違うのに共感できる部分が多いのはジャンルは違えど同じブロガーだからなのか。
5作品の中で最も等身大だと感じた作品。



十九になるわたしたちへ 橋本紡
内容:大学受験を控える彼氏彼女と一人の先生
なんだか凄く疲れた雰囲気を醸しだしているんですが。18歳なのに。
彼女の割り切った考え方は関心はするけど、共感は出来ないなぁ。自分が男だからか?