いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「夢見る彼女の奇妙な愛情」他嶋晋弥(メディアワークス文庫)

夢見る彼女の奇妙な愛情 (メディアワークス文庫)
夢見る彼女の奇妙な愛情 (メディアワークス文庫)

彼女のあだ名はロボ。もちろん人間の女の子だけど、どことなく堅苦しい話し方をし、感情を表に出すことが少なく、ときどき変な行動――“誤作動”を起こす。
そして、ほんの少しだけ「未来」が見える、らしい……。
暑い夏の日。俺は付き合い始めたばかりの彼女との関係に悩み、アホな友人は河原でモデルロケットを飛ばそうと無駄な努力を続け、昔のクラスメイトは行方不明になった友達を捜している。だけど、一見平和なこの町のどこかでは、ある物騒な事件が起こっていて……。
様々な人の糸が絡み合う、ちょっと不思議なひと夏の物語。


変わった彼女と変わった友達。冒頭はちょっとワクワクした。
まさかそこがピークとは。
20ページくらいで早くも怪しくなり始め、そこから先は主語の無い会話と中身の無い屁理屈を延々と聞かされている気分だった。
ちょっと変わった能力を持った人たちの話だったのだが、これといって目的が無いため、主人公を振り回す彼女が何をしているのか、何がしたいのか想像や予想することも出来ない。よって全く面白くない。最後は敵?を撃退して終わったが、最後まで読んでも結局何がしたかったのか、何が言いたかったのか分からないまま終わってしまった。
本を読み始めると99%最後まで読み終える自分を、3度も寝落ちさせたという意味では稀有な本。