いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ロウきゅーぶ! (7)」蒼山サグ(電撃文庫)

ロウきゅーぶ!〈7〉 (電撃文庫)
ロウきゅーぶ!〈7〉 (電撃文庫)

夏休みもそろそろ終盤。最後の想い出にみんな一緒の同好会や慧心女子バスケ部など、みんな一緒の合同試合を計画する昴たちなのだが、愛莉兄妹の仲違いなど悩みはつきず……。
「実はずっと前からお兄ちゃんと……」(香椎愛莉)
「いまから一緒にお風呂はいってこい」(三沢真帆)
「おー。ひなももうおとなのじょせい」(袴田ひなた)
「私を昴さんのお隣にいさせて下さい」(湊智花)
「溢れんばかりの想いが問題だなんて」(永塚紗季)
そんな矢先、オールグリーンで遭遇した生意気な少女をきっかけに、昴は中学時代の因縁の勝負に巻き込まれてしまう。昴にとっての大事な試合の前に、少女たちも五者五様の複雑な想いを抱え――!?
悩み多き少女たちに翻弄されまくりなさわやかローリング・スポコメディ7!


やっとバスケに出番が回ってきた! しかも昴のターン。
そういえば昴さんてばバリバリのスポーツ少年でしたねw これまでずっと先生兼弄られ役だったからすっかりそういうイメージがなくなってた。
そんな昴の性格と作風から汗臭さとか根性とかはないものの、一度大きく凹まされてからの、奮起、試行錯誤、特訓、成長と、これぞスポ根な熱い展開に燃える燃える。しかも相手が悪役らしい悪役(少々かませ犬っぽいが)だったので、リベンジ戦での爽快感も格別。
もちろんメインテーマである少女たちの成長もあり。今回は愛莉と智花の番で、愛莉が良かった。
関係の悪化を怖がるばかりの兄を動かす頑張りと、初めの頃には考えられなかった負けん気をみせてくれた愛莉の成長に目を細めるばかり・・・ってなんだか父親目線だなw もう一人の智花は成長と言うより“正ヒロイン”してただけかな。
久々にスポ根らしい展開が読めて良かった。
これが昴の私的な試合ではなく、少女たちの真剣な試合だったらもっと燃えるはず。二学期編に大いに期待。