いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「織田信奈の野望2」春日みかげ(GA文庫)

織田信奈の野望 2 (GA文庫)
織田信奈の野望 2 (GA文庫)

なぜか戦国時代に飛び込んでしまった高校生の相良良晴は、尾張の姫大名、織田信奈と出会った。良晴は信奈にサル呼ばわりされてこき使われたり、桶狭間の戦いで活躍をしたりと、少しずつその時代に馴染んで過ごしていた。
そんな中、信奈と近江の浅井長政の縁談が持ち上がった。想定外の事態に驚愕し、動揺する信奈の家臣団。良晴は信奈に諫言して縁談を阻止したいが、身分はまだ侍大将。一刻も早く美濃の稲葉山城攻略という大功を立てなければならないと焦る。
だが、その良晴の前に美濃の堅固な稲葉山城と謎の天才軍師・竹中半兵衛が立ちふさがる。あせる良晴はどう行動するのか……。天下布武ブコメディからますます目が離せない!

一夜城編。



信奈さんデレるの早っ。まあ、まだ素直になる気配は無いけど。
相変わらず名前と思いっきり乖離しているキャラが魅力的。
個人的に今回株を上げたのが長秀。点数を付けるだけの変な人かと思っていたら、やる時はやるお姉さんだったのですね。真面目になった時の妖艶な雰囲気が素敵。
新キャラの中では半兵衛か。彼女はシマリスくん@ぼのぼののイメージしか湧かないんだがw その内「いぢめるといいんですよ」とか言ってくれないかな。無理か。
そしてそのキャラたちの会話が楽しい。
中でも顔を付き合わせれば痴話喧嘩始める信奈と良晴のやり取りの勢いは随一。また、他の女の子達との交流でも良晴の良い意味での愚直さが出ていていい感じ。
・・・しかし説明下手だなぁ(^^;
地の文の説明がくどかったり、逆に足りなかったりと、鍵括弧が少ないページほど読みにくい。会話はテンポは良くて面白いだけに、他でその勢いを削いでしまっているのが残念。
史実とは違うルートを辿りだしたから、次からが本番かな。