いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「神明解ろーどぐらす5」比嘉智康(MF文庫J)

神明解ろーどぐらす5 (MF文庫J)
神明解ろーどぐらす5 (MF文庫J)

千歳のみならず、まりもや咲の危機をも察した十勝は、大胆にもクラスメイトたちの前でハーレム宣言をした! さらに集まってきた野次馬生徒たちが注視するど真ん中で、「うちのコトを好きだっていう確かな証拠見せて」と言うまりもにキスをした! 阿鼻叫喚に包まれる昇降口! ……果たして十勝は決死の覚悟で下校仲間を守りきれるのか? そして留萌を呪縛の檻から救えるのか!? 神聖下校物語、ついに完結! 「おまえみたいな野郎は許せねえ! いますぐ学校から出て行ってくれないか!!」――まさに下校。池田十勝、下校十段! 参る!!!

ほのぼの下校ライフ小説が、いつの間にやらサイコサスペンスにジョブチェンジしていたろーどぐらすの最終巻。


十勝がカッコよすぎる。十勝ちゃんマジ男前。勝ち越しさんこそ漢の中の漢。えーっと他には・・・もういいか。とにかく言いたいことはその一点のみ。
自分への批判や悪評など一切気にせず、あまつさえその悪評を利用してまで、なりふり構わず下校仲間の女の子たちを守ろう姿。自分が冗談じゃなく殺されな状況でも一歩も引かない度胸。これをかっこいいと言わずして何と言う。
女の子の多く出てくる作品はハーレムエンドなものが多々あるが、特定の娘を決めず有耶無耶にしたハーレムエンドとは一線を画す、納得のハーレムエンド。いやもう、ここまでやられたら納得せざるを得ないでしょう。
ほのぼの下校ライフが好きで読んでいた身としては、やっとのことで取り戻した日常で留萌を含めた下校、というか恋愛模様をもうちょっと覗いてみたいのだけど、あとがきを読む限りなさそうかな。